新卒入社したブラック企業で、毎日16時間働かされていた話

新卒入社でブラック企業に入社した方の体験談をご紹介します。

今回は、過去に新卒入社した会社を2ヶ月で退職した方のエピソードです。

1日のスケジュールが過酷すぎて驚くと思います。こんなブラックな働き方って存在するんですね。笑

これから社会人になる人にとっては、不安を煽るような記事になるかもしれません。

新卒社員が早い段階で離職する1つのケースとして、どなたかの参考になれば幸いです。

09:30出社、02:00退社

入社してからまともな研修もなく、1ヶ月経過した際のその方のスケジュールですが

09:30 出社

ひたすら電話でアポ取り

20:00 書類作成,整理、会議等

02:00 退社

16時間勤務、というか終電後は、どうしてたんでしょうか。笑
冗談抜きにこんな感じで2ヶ月間働いたらしいです。

日中は架電営業をひたすら行い、夜は書類作成。何をしてたのかは具体的には聞きませんでしたが、新人でそんなに何の仕事があったのでしょうか。笑

これは確かに体調崩してもしかたないように思いますね。

本気のブラック企業はここが違う

就業規則に違法なことが書いてある

思いっきり法律違反している企業のようで、この会社の就業規則には「09:30出社で、21:30が定時」と書いてあったとのことです。笑

もう何だか作り話のようにも感じますよね。。。

1日8時間以上働くこと自体は違法ではないです。
しかし、36協定の時間外労働の、1週間単位での残業時間の限度基準は20時間のため、就業規則にこんなことを書いてたら「弊社は違法企業です」と堂々と書いているようなものです。笑

見なし残業時間として60時間を設定しているということであれば、分からくもない(いや、まあ分からん。)ですし。
弁護士と社労士が言うにはギリギリ法律違反ではないとのことです。そのため、実際に残業代はみなし60時間を含むと書いてある求人を見たことがあります。まあこんな会社は間違いなく労働環境は悪いでしょう。

いったいどういう雇用契約を結んでいたのか分からないのですが、経営陣が頭おかしいんだろうなとは思いました。

もちろん残業代は出ません

一応定められている20:30の定時に帰れたことはなかったらしいです。だいたい気づけば日付が変わって02:00頃だったとのこと。

でも、残業代は出ません。見込み残業という魔法の言葉で全てチャラ。それでいて給料は普通の新卒社員と同じかそれ以下の水準だったとのこと。

これもバチクソ労基案件だと思うのですが、知識のない新卒社員にとっては分からないことだと思うので、このような状況に甘んじるしか無かったのでしょう。

退社を食い止めるための猛烈なパワハラ

こんな労働環境なので、辞める決意。この判断は非常に良いと思います。

辞めると最初に言った時には、まともに話を聞いてもらえず、「仕事に戻れ!」と怒鳴られたとのこと。何度も何度も管理職の人に相談していたら上司に連行されたと言っていた。

ちょっと静かめの居酒屋に連れていかれ、部長課長に囲まれて詰められたらしいです。およそ3時間くらい。「辞めないよね?☻」という話が一生続いたらしい。

辞めて欲しくないならパワハラすんなよ。。。

しかし、その方は辞める意志を曲げず、辞めますと言い続け、「ならもう明日から来なくていいよ」と言われてやっと退社ができたとのことでした。

バックレずに、きちんと誠意を見せ続けたこの方のメンタルは凄いなと正直関心いたしました。

新卒特有の知識不足

よっぽど人がいなかったのか、その方の素質が評価されていたのかわかりませんが、異常な会社だなあと話を聞いて思いました。

とはいえ、ブラック企業に入社しないための準備や対策が足りていなかったんだろうなとも感じました。

経験や知識が不足しがちな新社会人も多いので、以下の点は知っておいて欲しいです。

内定が出たら、書類にしっかりと目を通すこと

労働契約の内容は、必ず確認をすることが重要です。高額商品を購入する時と同じで、就職の時にも確認するべきです。

見込み残業のことであったり、年俸制であることの記載があった可能性もあり、自分の期待する働き方との相違に気づけたかもしれません。

また、もし事前に就業規則が開示されていた場合は、「基本12時間勤務なんですか?」という訳の分からない点を見つけることもできたかもしれません。

まあ、今回の場合はゴリゴリのブラック違法企業だったっぽいので、契約書にも虚偽の情報が記載されていた可能性はあります。

根性があれば乗り切れると思わないこと

若いから、根性があれば大丈夫、とかそういう考えは前時代的です。

根性だけで世渡りできる人は、もう一種の才能なため、普通に人は根性だけで乗り切っていく環境に身を置くのは危険です。

ちなみに、今回このエピソードを提供してくれた方は、そのブラック会社OBの人と結構話す機会が多かったらしく、社内の実情を知っていたらしい。(なら何故入社したのだ?)「がむしゃらに頑張れば、他の同年代とは比べものにならない経験を積むことができるよ!」と洗脳されているOBからの洗脳を受けていた模様。

ピヨピヨ新社会人は、本当に経験がないため目の前にいる少し立派そうな人に影響を受けがちです。そのため、根性論精神論ムキ出しのOBの話を鵜呑みにしてしまうのもしかたがなかったかなとも思います。

まあ超短期離職、超絶ブラック企業での社会人経験を積むことができ、今後のキャリア形成は慎重に、良いものを選んでいこうという思考を持てたようなので、すべてが悪い経験ではなかったと思います。

最後に

その方は、今弊社からのご紹介で安定して働いていただいております。

一度辛い目に合っているので、転職活動は真剣に行い、実際に良い企業にご就職いただけました。たまの残業があったとしても、前の会社の定時には帰れているらしいです。笑

「1回選択を間違えたくらいでは人生終わらない」ということを、その方は体現してくださっていると思います。

一生懸命働くことは良いことだと思いますが、社員を奴隷のように扱ったり、法律を違反しているような企業での馬車馬のように働くのは大切な人生の時間を無駄にしていると思います。

働くことを生き甲斐とするとしても、なるべく良い企業で頑張って欲しいと感じている次第です。

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