新卒で入った会社がブラック企業かもしれない・・・。
辞めた方がいいのか分からない・・・。
そう感じても、自分だけではどうしようもできず、困っている人は意外と多いのではないでしょうか?
若いかたは社会人経験が浅いため、「良い職場環境なのか?」というのが判断もできないと思います。
新卒で入った会社を辞めるのはとても勇気が必要です。
友人や同期が良い社会人生活をしていたら、比較されて傷つくかもしれません。
また、退職後には再就職できないか?と最悪の末路を想像すると一歩踏み出せない人も多いと思います。
SUISUIの代表やメンバーも、過去にはブラック企業に新卒入社した者が複数います。周りからは「甘えだ」とか「大企業なんだから転職しない方がいい」と説得説教もされましたが、結局限界を迎えて辞めた経験を持っています。
「逃げてもいい」と私たちは考えています。

劣悪な労働環境なら、すぐに逃げた方がいい場合もあります!
今の会社が合わないからやめた方がいいかな?と悩んでいる方向けに、この記事では入社した企業がブラックだった場合について、対策や考え方を説明していきます。
ブラック企業の見分け方
新卒入社した人がブラック企業を辞められない理由とは?
新卒で入った会社がブラックなら絶対辞めた方がいい理由
やばい会社、ブラック企業に入った時の辞め方
新卒で仕事を辞めたい方は、「第二新卒向け、はじめての転職活動のやり方・進め方」もあわせてお読みください。
ブラック企業の見分け方
まず、今の環境が本当にブラックかどうかで話は変わります。
厚生労働省のHPでは、ブラック企業について次のように定義されています。
「ブラック企業」ってどんな会社なの?
引用元:厚生労働省「確かめよう労働条件」
一般的な特徴として、
① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
一般的な定義は上記の通りですが、明確な判断基準はありません。
入社前にブラック企業かどうか見分ける方法は、
- 求人票
- 面接官の態度
- 四季報や就職口コミサイトの情報
などの情報を見て、ブラックかどうか判断していく必要があります。
上記の情報を見て判断が難しい場合は、全国法人リストが公開している「ブラック企業リスト」で社名を検索してみるのも良いでしょう。

過去の情報とはなりますが、厚生労働省や国交省が公開している法令違反、行政処分情報を掲載されているため、判断材料の1つとして活用ができます。
すでに入社してしまっている場合は、「長時間労働」や「パワハラが横行している」などを肌で感じることができると思います。
少しでも「あれ、うちの会社ブラックじゃね?」と感じたらブラックの可能性がありますので、誰かに現状を話してみるのもいいでしょう。
新卒入社した人がブラック企業を辞められない理由とは?
新卒でブラック企業に入ってしまった場合、すぐに辞める決断をする方が人生は好転しやすいです。
とはいえ、社会人経験が浅いため「これが普通なんだ」と思いこんでしまう場合もあります。その結果、多忙過ぎて行動できずに「潰れるまで働き続けてしまう」という場合もあります。
他には、「とりあえず一年は頑張る」と何故か考えて、転職をためらってしまう方も多いです。

様々な理由でブラック企業から逃げられない人が多いんだよね。。。
なぜ多くの人がブラック企業をなかなか辞められないのか、詳しく考察していきます。
社会のことをよく知らない
普通の新社会人の多くは、働くということをよく知りません。
- 他の会社の労働環境を知らない
- ホワイトな働き方を知らない
- 適切な労働時間を知らない
- 新卒就活以外の就職活動を知らない
当たり前ですが、社会人経験が浅いので知らないことが沢山あります。
世の中には、この真っ白な状態の若者を真っ黒に染め上げて使い潰す悪い企業が存在します。
真っ白で何も知らないピヨピヨ新社会人は洗脳しやすいため、「長時間労働は当たり前」「給与が低いのは当たり前」「ピヨピヨなんだからパワハラされるのも当たり前」と思いこませて、会社の扱いやすいように教育される場合もあります。

実際ブラック企業を辞めてから、やっとブラック企業にいたことに気づいた。。。
自分の労働環境が異常かどうか、そもそも判断する時間がない、考える時間すらない場合は、ブラック企業の可能性が非常に高いです。どれだけ忙しくても、今の働き方について誰かにシェアしたり、相談することで他と比較することも大事です。
短期離職したら、転職先できないと考えている
「転職先が見つかるか不安」と感じる新社会人も多いです。
巷ではいまだに「1つの企業で3年間は働け」と言う方が一定数存在します。
このような風潮に加えて、ブラック企業に勤めてる人は「ここを辞めたら他では通用しない、自分が働けるところはない」と一種の洗脳を受けている場合があります。
パワハラをするような上司の場合は、「辞めたら終わりだ」とか「今ここを辞めるようなら、他では絶対通用しないよ」とあたかも正論のようなことを言ってきて、退職を渋らせようとしてきます。
しかし、これは嘘です。
20代は世間からの需要が大きいため転職先は見つかりやすいためです。
実際に転職サイトやエージェントに登録して求人を見ると、今と同じ年収水準で条件が良くなる求人が沢山あることに気づけるでしょう。
何とかして退職を引き止めてくるから
新卒で辞める場合、退職を告げても強引に引き止められることが多々あります。
ブラック企業体験記では、辞めさせないために軟禁するよなパターンもありました。
実際、退職理由と交渉に関する調査では、以下の結果が出ています。

辞めたいと考えるような人は、すでにその企業に魅力を感じていない場合が多いのですが、何故こんなに引き止められるのでしょうか?
考えられる理由は以下の通りです。
- 上司の責任なる可能性が高く、上司の評価が下がるから
- 単純に労働力の損失になる
- 採用のためのコストや時間が無駄になるから
- 代わりの人を育てるのも、時間とコストがかかる
- 退職を皮切りに退職者が増えることを懸念している
新卒採用した人材については、若く将来への期待値も高いため、できる限り長く会社に在籍してほしいと考えるのは容易に想像できます。採用には労力もかかっているという理由もあります。
退職理由を聞いた上司が、新卒社員の将来を本気で心配してくれる場合もあり、退職は本人のためにならないと判断して引き止めることもあります。
新卒の場合は次の転職先が決まっていない状況で退職の意志を伝える場合もあるため、引き止められると「じゃあ、もう少しだけ頑張ります。。。」といってズルズル働き続けてしまうという場合もあります。
新卒で入った会社がブラックなら絶対辞めた方がいい理由
「あれれ?ここはブラックかもしれない」と感じたら、すぐに退職について考えてみましょう。
転職するか迷っているなら、辞めた方がいい可能性が高いです。

一番大切なのは自分の心と身体の健康です。
もし今ブラック企業にいて潰れそうなら、辞めることを考えましょう。
- 精神病など”うつ病”になる
- 20代という貴重な時間が無駄になる
- 会社と上司は”転職しないと変えらない”
精神病、うつ病になる
ブラック企業で働き続けると、精神的な病気になってしまう場合があり、非常に辛い思いをする可能性があります。
また治療に時間を要してしまい、社会復帰するのに何年もかかってしまうこともあります。
週5日我慢して働いても、土日休めると思っても、休みの時にでさえ仕事のことが頭から離れない方も多いです。
そもそも、土日も働かないと業務を実行しなければならないというブラック企業も存在します。
SUISUIメンバーも月に80時間残業をした時には、頭も心もおかしくなりました。生きるのが辛くなり、出社しようとしてもその場から動けず、とめどなく涙が溢れるようになった経験があると話してくれたことがありました。

スーツを全部きて、靴を履こうとして、玄関から動けなった経験があります。。。
ブラック企業で我慢し続けると、精神的な病気になってしまう可能性が非常に高いです。
うつっぽいと感じていて、もう職場に行きたくないと思っているなら、心療内科に行って相談しましょう。
20代という貴重な時間が無駄になる
ブラック企業で20代を過ごす人は、人生の貴重な時間を無駄にする可能性があります。
ブラックな環境で消耗するだけの20代を過ごすのか、それとも若くてチャンスがあることを知り我慢せずに良い環境で働くのか、どちらが貴重な時間を有意義に使っているかは明らかでしょう。
ブラックすぎる環境では、前述したように精神病になってしまう可能性もあり、治療のために1年以上の期間を絶望のなか過ごさなければならない可能性もあります。
補足をすると、ブラック企業では「スキルが身に着かない」というように言われる場合がありますが、これはケースバイケースです。
何故なら、長時間労働にも利点があるからです。
耐えれれば他社での働き方が楽に感じることもありますし、強靭なメンタルを育むことも期待できます。また、長時間働くため、結果多くの経験(営業のやり方、資料作成のスキル向上等)を積むことができます。
例えば、営業職は何よりも場数を増やして経験をする、営業という仕事に慣れることが必要なため、最初のうちはガムシャラに長く働くというのも将来から逆算するとコスパが良い場合もあるかです。
ただし、本当に今の会社の長時間労働というのが「自分を成長させている」かどうかは自分だけで判断するのは危険です。
上司が若い労働力を逃さないために「この経験は君の将来のためになる!」「この辛さを乗り越えられれば、成長できる!」とそれっぽい言葉でだましている可能性もあるからです。
ただただ長時間労働させるのはブラック企業です。
20代という若く選択肢も沢山ある状況を無駄にしていないかは、自分だけでなく第三者からも意見をもらって判断しましょう。
会社と上司は、転職しないと変えらない
ブラック企業自体を変えようとする人存在しますが、これは不可能でしょう。
組織の仕組みをピヨピヨ新卒社員は変えられる訳がありません。経験も役職も無い人間には何もできません。
変えることができるのは「自分の気持ち」と「はたらく場所」です。
自分が変化をすることで、ブラック企業から解放されるために行動することが重要です。
やばい会社、ブラック企業に入った時の辞め方
新卒で入った会社がブラックだと気づいたら、転職の準備を始めましょう。
新卒で退職しても、第二新卒として転職し、新しい人生を歩めます。

ここからは、新卒入社したブラック会社から脱出する方法を解説します。
- 第二新卒での転職について、正しい知識をつける
- 転職先をコツコツ探す、または”探してもらう”
- ホワイトな働き方がしやすい企業を探す、”紹介してもらう”
- 確実に退職する方法を知る
- すぐに転職先が決まらない場合も考えておく
第二新卒での転職について、正しい知識をつける
第二新卒の求人はブラックしかないと思っていませんか?これは思い込みです。
第二新卒の求人を出している企業は、大手企業もありますし、未経験の受け入れを歓迎しているホワイト企業求人も沢山あります!
実際に、多くの企業は第二新卒の採用に非常に積極的というデータがあります。
株式会社リクルートの調査結果によると、20代前半かつ社会人経験1年未満の採用実績がある企業は78.1%にも上るということがわかっております。


このデータだけでも、第二新卒枠での就職活動をすることに安心感を覚えてもらえるのではないでしょうか!
多くの企業が第二新卒枠での採用をしており、若い方に活躍してほしいと考えています。
第二新卒の転職活動をすることで、新卒入社した企業よりも良い会社を見つけることも可能です!
転職先をコツコツ探す、または探してもらう
実際に転職活動をしてみると、「あれ自分でも転職できるかも!」とすぐに気づくことができます。
ブラック企業で毎日辛い思いをしている場合は、「自分は無能で役立たずな人間だ。。。」と思ってしまっているかもしれません。しかし、そう感じてしまっているのは今いる会社がブラックだからです。
私もかつて、転職サイトに登録して求人を見ると、「あれ、今の会社以外でも働けそうだな」と理解でき、辞めることに対して抵抗を減らすことができました。
しかし、自分で探すだけでは踏ん切りがつかない、本当に転職できるのか?自信を持てない方もいらっしゃると思います。
そんな方は、転職エージェントに登録してみましょう。
SUISUIのような転職エージェントは、転職の相談だけでも使えます。
その中で、あなたにあった求人やホワイトな企業の求人をお見せし、キャリアのお悩みや不安を解決できるようにお話をさせていただきます。。
ホワイトな働き方がしやすい企業を探す、紹介してもらう
「次は絶対ブラック企業は嫌だ・・・」「ホワイトな環境で働きたい・・・」「激務は回避したい・・・」
と考える方は、転職エージェントを活用してください。
SUISUIもそうですが、ブラック企業を紹介しない転職エージェントというのが存在します。

あたなの希望に沿った良い会社をご紹介!
確実に退職する方法を把握する
前述したように、新卒が退職をしようとする間違いなく引き止められます。
そのため、確実に退職する方法を事前に把握しておきましょう。
退職の流れは、
STEP.1「退職理由を先に考え伝える準備をする」
STEP.2「上司に時間を取ってもらう」または「人事担当者に直接連絡をする」
STEP.3「退職理由を伝え、辞める意思が変わらないことを伝える」
となります。
とはいえ、新卒が退職したい納得感のある理由を話すのは難しいこともあり、「もう少しだけ頑張れ!」と粘られることも多々あります。
その場合は、先に転職先を決めておいたり、退職代行サービスの利用を検討しましょう。
退職を希望する人から依頼を受けた代行業者が、本人の代わりに勤務先に退職に関する連絡をするというものです。
退職代行サービスの主な利用者は、
- 短期離職になるため、言い出しづらい
- 話をしても会社を辞めさせてもらえない
- そもそも話の場を設けてくれない
- 二度と出社したくない、上司の顔も見たくない
という状況の方が利用しています。

退職代行サービスをなら、出社しなくてよくなります。また、会社との事務的なやりとりも代行者が対応してくれるようになるため、どうしても個人で対処できない場合は利用を検討してみてください。
すぐに転職先が決まらない場合も考えておく
転職先を決めずに退職されるのも問題がありませんが、その場合お金の不安があるかもしれません。
また、転職先が決まらないとことで自信を無くし、精神的に参ってしまう方もいらっしゃいます。
新卒1年以内の退職だと、失業保険がもらえない可能性も高いので、特にお金に関して余裕が無い方は注意が必要です。
すぐに転職先が決まらない可能性があることも踏まえて、働かないで問題ない期間を計算しておく必要があります。
ちなみに、ブラック企業を退職した後につなぎでアルバイトをすることはオススメしません。アルバイトも始めると意外と大変なことも多く、ブラック企業で弱ってしまった方はアルバイトだけで手いっぱいになってしまう可能性が高いからです。
最後に:もし新卒入社した会社がブラックだったら退職を考えて準備を始めよう!
新卒で入社した会社がブラック企業でヤバい会社だと思ったら、少しずつ逃げる準備をしましょう。
できれば、少しでも「あれ、弊社ブラックじゃね?」と思ったら準備を始めましょう。その感覚は正しい可能性が高く、そのまま働いてしまうとその感覚がマヒってしまう可能性があります。

SUISUIには、入社式からヤバい会社だと感じて、すぐに行動をすることで転職ができたメンバーがいます。その後の同僚達はどうなったかというと。。。
短期離職に関して不安に感じられる方も多い思いますが、ブラック企業だったこと、ヤバい労働環境だったことを伝えれば、転職先も納得してくれます。

面接のときに退職理由として会社のブラックな労働環境を話すことは問題ありません。
実際に「いや、それはその会社がヤバすぎるね。。。」とドン引きしてくれて納得してくれることも多いです。
辞めない=偉いではなく、企業は主体的にキャリアを選択する人材を求めています。
逆に今の環境を受け入れてしまい、長くそこで働く人は何も考えてない人と認識されて、将来のキャリアアップで不利になる可能性もあります。
ぜひ将来のことを考えて、キャリアアップのしやすいホワイトな労働環境な企業に入社できるように、行動を起こしてみてください!