「ニートを卒業して働きたい。でも、自分なんかを雇ってくれる会社はあるのだろうか…」
ニートの方が働きたいと思っても、仕事が見つかる可能性は低いだろうと、不安に感じるのは仕方ないでしょう。
社会復帰に向けての一歩を踏み出すだけでも、かなりの不安を感じてしまいますもんね。
私も一時期病気のせいで社会から離れた経験があり、社会復帰に対する大きな不安を感じた経験があり、非常に悩みました。
しかし、ニートで未経験でも始められる仕事は多数あります。まずは自信を持って一歩を踏み出しだせばチャンスを見つけることができます。どんな状況でも、社会復帰はできます。安心してください。
この記事では、ニートが社会復帰で直面する不安、ニート脱却に向けてやるべきこと、失敗しない就職活動の進め方などについて詳しく解説します。
ニートから脱出したいとお考えでしたら、ぜひ本記事を参考にしてください。
自分に合った働き方を見つけ、一緒に社会復帰を目指しましょう!
ニートが社会復帰を考えたときに直面する5つの不安
ニートを脱却できた方も、今まさに頑張っている方も、ニートを卒業して働きたいと考え始めた方も、社会復帰に際して、みんな同じような不安を抱えています。
この不安を乗り越え、社会復帰を目指すことは可能です。
それには、まず自分自身の悩みや不安を理解し、それに対して具体的な対策を立てることが重要です。
まず、自分が何を恐れているのか、何が不安なのかを明確にすることから始めてみましょう。
- 働いた経験がないこと
- 空白期間があること
- 人付き合いに自信がないこと
- 仕事を続けられる自信がないこと
- ニートに舞い戻ってしまうこと
働いた経験がないこと
何かしらの理由で働かずにニートとなってしまった方は、働いた経験がないことを引け目に感じているかもしれません。
確かに、社会人として実務経験がないのは不利です。だからといって、働くことを諦める必要はありません。
まず、20代であれば、余裕で取り返せます。過去の自分と決別し、素直にこれから頑張っていきますという意欲を正直に伝えられれば問題ありません。
30代の場合は20代のころと比較をすると難易度は上がります。ただし、職業能力を伸ばすための支援機関もあり、努力をすれば30代就労経験無しの人でも受け入れてくれる企業はあります。
30代もまだまだ若いと認識してくれる企業が増えているため、努力をして継続して就職活動をすれば就職することは可能です。
空白期間があること
ニートであったからには、職務経歴には必ず空白期間ができてしまいます。
嘘も方便ですので、資格試験の勉強をしていた、留学に行っていた、親の介護をしていたなどと言ってごまかす人もいるかもしれません。
これは経歴詐称でもなく、犯罪でもないので罪に問われることはありませんが、履歴書の嘘などがバレた場合、マイナス評価をくらったり、最悪の場合解雇されてしまう可能性もあります。これはニートに限らず、病気で空白期間が空いた時に嘘をつくのも同じです。
採用側が空白期間を気にするのであれば、書類選考の時点で落とすため、どうしようもありません。
空白期間を気にするよりは、自己PR欄などを充実させたり、できることをアピールすることで、可能な限り挽回しましょう。
書類選考を通過したのであれば、何かしらの期待があったということです。空白期間については間違いなく突っ込まれますが、採用担当者を納得させる、就労後の良いイメージを持ってもらえれば内定が得られるでしょう。
人付き合いに自信がないこと
人間関係がきっかけで引きこもりになった方の場合、上手く人付き合いができるかは非常に不安に感じると思います。
その場合は、無理に良好な人間関係を作る必要のない仕事や、職種を考えましょう。そうすれば、最低限の挨拶や返事をきちんとする、聞かれたことに答えるなど、基本的なことができればOKです。
無理に仲良くするために頑張りすぎると、また引きこもることにつながりますので、無理のない範囲で気をつけてみましょう。
仕事を続けられる自信がないこと
仕事の負担が大きく離職した結果ニートになった場合、次の仕事を続けていけるか不安に感じると思います。
「上司が合うか不安」「仕事にやりがい持てないかもしれない」「自分には働くことが合っていない」などと、就職前後には様々な不満を持つのは当然のことです。
しかし、多くの人が同じような不満を抱えながら仕事をしています。本当にやりたいことを仕事にして、生活できている人はごくわずかです。
また、残念ですが社会復帰したばかりの人が、何もかも望み通りに行くわけがありません。
まずは、仕事をする生活に慣れること、継続していくことが大切です。そうすれば、少しずつ経験と実績を積み重ねることができ、将来は自分の理想の働き方を実現することができます。また、お金も貯めることができますので、生活に余裕を持ち考え方も変わるかもしれません。
ニートであったこと、空白期間があったことは、消すことのできない事実です。この事実を受け止めて、よりよい人生を歩むために、しばらくの間は我慢しましょう。
ただし、就職した会社が超絶ブラック企業であったり、直属の上司が猛烈なパワハラやセクハラをしてくる場合はは別です。あなた自身のことを最優先に守ってください。
ニートに戻ってしまうこと
もし就職できたとしても、続かなかったらニートに舞い戻ってしまう。これは必ず不安に感じることだと思います。どうしても、会社や周囲の人間との相性などもありますので、長く続かない場合もあります。
続けられなかったことで、自信を失うかもしれません。しかし、そこはもう単純に合わなかっただけだと考えを切り替え、新しい職場を探しましょう。
少し休んでからなどと期間を空けたり、短期転職をした場合は詰む可能性があります。不利になるのは、あなた自身がよくわかっているはずです。
大切なのは働き、社会復帰をすることです。
ニートから脱却して働きたい人がやるべきこと

ニート卒業、ニート脱却を考えたときに、何から始めれば分からず思考が止まってしまう方も多いでしょう。
ここからは、社会復帰をするために、具体的なステップを考えていきましょう。
- 自己理解を深める
- スキルセットを整理する
- 具体的な目標を設定する
- アクションプランを立てる
- 規則正しい生活リズムに戻す
- 適度に運動をする
- 資格を取得する
自己理解を深める
まずは自分自身を理解することが大切です。
よく何に興味があるのか?といったことを軸として考える方もいますが、これは危険です。
社会復帰の時に自分の興味を軸にしてしまうと、実際のギャップとの乖離を感じてしまい自信を失うか防錆があります。
なんで自分は社会復帰をしたいのか?なんでニート卒業をしたいのか?これは自分の意志なのか、誰かのためなのか?考えてみましょう。
スキルセットを整理する
実際の職種について役立つ自己理解としては、何が得意なのか、何なら継続してできるのか、ということも整理しましょう。
これは、求人探しをする際の基準の1つになります。
未経験やニートだったとしても、日常生活や趣味で培ったスキルは必ずあるはずです。それらを見つけだし、どのように仕事に活かせるかを考えてみましょう。
例えば、コンピュータが得意ならIT関連や事務系の仕事、誰かの役に立ちたいなら営業の仕事、人と話すのが好きだったなら営業や接客業などが考えられます。
具体的な目標を設定する
「働きたい」という漠然とした目標だけでは、行動に移すのが難しいです。
必ず具体的な目標を設定しましょう。
「3カ月後には働き始める」「半年後には事務職に就きたい」「一年後にはITエンジニアになりたい」といった具体的な目標があると、それに向けて行動しやすくなります。
アクションプランを立てる
目標設定後はアクションプランを立てます。
例えば、「履歴書を作成する」「求人情報を調査する」「面接対策をする」など、具体的な行動をリストアップしましょう。
自分で就職活動を進めることや、アクションプランを立てるのに不安を感じるようでしたら、「転職サイトに登録する」「就職エージェントの相談予約をする」といったことでもよいでしょう。
規則正しい生活リズムに戻す
アクションプランを立てたら、それを実行できるように、生活習慣の改善を始めましょう。
ニート期間中、不規則なリズム特に昼夜逆転の生活をしていた方は、朝型の生活リズムに直す必要があります。多くの仕事は、始業時間が9時~10時に設定されていますので、朝の7時には起きる生活ができる方がいいため、目安としましょう。
適度に運動をする
家にずっと引きこもっていたという方は、軽くでよいので運動しましょう。
仕事をするうえで、体力は非常に大事です。出勤から退勤、通勤まで含めると10時間~12時間は行動できる必要もあります。身体が最大の資本というように、健康であることは1つの武器になり、社会復帰には必ず役に立ちます。
健康的になることは、顔だちも良くなり面接受けもよくなります。また、就職後も仕事を体調不良で休みがちな人と、風邪すらひかずに毎日出勤できる人では信用が段違いです。休みがちな人は戦力として計算しづらく、仕事を任せにくいですが、休まない人は能力の有無にかかわらず、とりあえずタスクを割り振ってもらえるため、多くの経験を積むこともできます。
資格を取得する
就職前のニートの利点は自由に使える時間が多いことです。
働き始めると一日の1/3は仕事に費やすことになるので、ニート期間中に資格の取得を目指すのは、有意義な時間の使い方です。どれだけ就職活動の準備をしたとしても、社会人の時とニートの時では時間の余裕が違います。
資格は役に立つことが多いです。未経験でIT系企業への入社を考えた場合、資格の有無で働きたい意欲の説得力が段違いです。また、経理職での内勤を考えた場合、ほぼ必ず簿記の資格が必要となります。
とはいえ、資格が取得できるに越したことはありませんが、残念な結果になるこもあります。そこで腐らずに目標をもって取り組めるマインドを持てたら、それだけでもニート脱却の一歩を踏み出すことにつながります。
ちなみに、資格を取得が空白期間に対する言い訳にはならないと考えておきましょう。
働きたいニートにおすすめの仕事16

ニートから脱却して働きたいけど、どんな職種に就けるのか分からない、そもそも本当に働けるのか?と悩むニートの方は少なくありません。
実はニートでも、未経験でも働くことができる仕事は様々あります。
具体的に以下のような仕事が未経験でも働くことができる仕事です。
- 営業職
- IT関係(プログラマー)
- 介護職
- 警備員
- 清掃員
- 工場勤務
- 倉庫作業員
- 事務員
- 接客業
- 販売職
- 受付
- 配達員
- 引っ越し屋
- コールセンター
- ビルメンテナンス
- ドライバー
- 公務員
このように様々な職種で、空白期間があっても、未経験でも採用は行われています。
ニートだったとしても、チャンスは十分にあります。とりあえずば敷居の低い職種から就労を初めて、少しずつステップアップするというキャリプランもありです。
ニートが失敗せずに就職活動を進める方法

ニートが就職活動を行って、スムーズに職場が決まるのでしょうか。
結論難しいですが、諦めるわけにはいきません。
また、アピールの仕方次第では十分勝機はあります。
ニートから就職を目指す時の、失敗しない就職活動のやり方を紹介します。
転職エージェントを活用する
転職エージェントとは、その名の通り、求職者の就職活動をサポートしてくれるサービスです。
転職エージェントを利用すると以下のサービスを無料で利用できます。
- 求人紹介
- 書類添削
- 模擬面接
- 条件交渉
就職活動の進め方が分からない場合は、多くのニートの方の就職を成功に導いてきた転職エージェントに相談し、活用しましょう。
ニートでも働ける求人を多く保有しているため、どんな企業で働きたいのか決まってない方にもおすすめです。
ちなみにハロワークの利用はおすすめしません。
ハロワークの職員の中には就労支援経験が浅かったり、正社員経験がない人が支援をする場合も多く、書類作成のサポートも徹底して行われないこともあります。
「自分1人で頑張ってください」と投げ出される可能性が非常に高いため、上手くいかず挫折してしまう可能性が高くなります。
前述の内容の繰り返しになりますが、それならば、支援経験が豊富で書類整備の手伝いもしてくれ、且つオススメな求人を紹介してくれる転職エージェントを活用したほうが確実に早く就職ができます。
理想を下げて、自分にできる仕事から始める
人間だれしも向き不向きはあります。しかも、ニートからの社会復帰で無理して向いていない仕事をした場合、早期退職につながる可能性も高いです。
本当は少しはムリして社会復帰をしたほうがいいのですが、リスクを下げたければ自分に合っていそう、できそうな求人を選びましょう。
すべての方に当てはまるわけではないですが、ニートの特徴として「人付き合いが苦手」が挙げられます。
下記の仕事は、人付き合いも少なく、強いストレスがかかるような業務ではないため、気楽に始めやすいです。
- データ入力
- 出前配達員
- キッチンスタッフ
- 工場でのレーン作業
- 期間工
- ホテルなどの清掃員
- 倉庫作業: など
「働きたい」と思っているのなら、自分に合う仕事を見つけて、一歩を踏み出しましょう。
未経験から始めることが多いニートの方々にとって、自分に合った仕事を見つけることは、成功への第一歩となります。
アルバイトから始める
ニートであった期間が長期にわたる場合、アルバイトから始めるのも選択肢の一つです。
正社員であれば、週5でフルタイムに加え、ノルマ等の責任が伴います。社会復帰したばかりの状況では、仕事の肉体的・精神的なストレスに耐えられないかもしれません。
アルバイトであれば、シフトの調整もできますし、業務の範囲もそれほど広くならないため、かかる負担も少なく済みます。
リハビリ期間として、アルバイトで働いてみるのもよいでしょう。
今はニートだけど働きたい人によくある質問

最後に、ニートを脱却したい人からいただくよくある質問を紹介します。
ニートからの就職は難しいのでしょうか?
ニートからの就職は挑戦が伴うことが多いですが、必ずしも難しいわけではありません。自分のスキルや興味を見つけ、それを伸ばす努力をすることが重要です。サポートが必要な場合は、地域の支援機関も活用できます。
どんな仕事ならニートでも働けますか?
興味を持つ分野や、自分の強みを活かせる職種を選ぶとよいでしょう。また、パートタイムやアルバイトから始めて、徐々にフルタイムへと移行する方法もあります。
職歴がないと不利ですか?
職歴がないことは、一部の企業では不利に感じられることがあるかもしれません。しかし、自分の強みやこれから学びたいという意欲をうまく伝えることで、多くの企業はポジティブに受け取ります。
まとめ
ニートが働こうと思っても、現実は厳しく、なかなか採用が得られないのは事実です。
就職活動を進めていくなかで、さまざまな不安に直面することでしょう。ですが、社会復帰のチャンスがないわけではありません。
困難を乗り越えた先で、あなたに合った仕事や職場に巡り合えるはずです。一歩一歩、小さな目標を設定し、それを達成することで自信をつけていきます。
就職活動では、失敗を恐れず、逆に失敗から学ぶ姿勢が重要です。失敗から学ぶためにも、自分一人で就職活動を進めるのではなく、友人や家族、就職支援サービスの利用をおすすめします。
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就職活動は辛くて苦しいかもしれませんが、自分を信じて、諦めずに継続して前向きに取り組んでいきましょう。